中国は、省エネ、低炭素を推し進めている中で、LED産業が急速に発展しています。大勢の投資家が殺到しむやみに投資し、LED関連工場が急増しているのをこの身で実感している。LED関連メーカーは5000社ほどあり、その大半がシンセン市にある。自社もその中の一員として、企業乱立による生産過剰や過度競争に襲われる危機感がなくもない。今後はコア技術や品質向上に力を入れることが課題となる。
【コア技術戦略】
製造業を中心とする技術を基盤とする企業では「プロセスイノベーション」に加えて「プロダクトイノベーション」、もしくは「How(どのように作るか)」に加え「What(何を作るか)」が重要になると言われて久しい。
このような環境下では、競争力のある製品を継続的に産み出す仕組み作りが鍵となってくるが、その取り組みのひとつとして考えられるのが「コア技術戦略」である。
コア技術戦略とは、自社の得意とする特定のコアとなる技術領域を設定し、その技術領域に投資を集中し技術優位を継続的に確保すると同時に、その技術領域をベースとした新たな商品を次々と生み出す戦略である。
コア技術戦略は特に目新しい戦略とはいえないが、競争の激しさが増し持続的な競争力の確保が難しくなってきている現在、その重要性が増してきている戦略といえよう。
【コア技術の要件】
コア技術戦略の鍵となるコア技術とは、言葉どおりその企業にとって中心となる技術であり、将来に亘って持続的に競争優位を築くための核となるような一連の技術あるいは技術領域といえる。
コアテクノロジー、テクノロジープラットフォームと呼ばれるものもほぼ同様の概念といえる。コア技術は企業に1つとは限らない。大企業であれば複数保有することが普通である。
コア技術は自然発生的に生まれてくるものではなく、基本的には企業の戦略として設定するものであるが、コア技術の条件としては次のような内容があげられる。
・高い競争力を保有する
・他社から真似されにくく優位を維持しやすい
・現在の事業・商品に含まれる高いノウハウを実現する
・技術の適用領域が広い
・成長可能性の高い適用領域がある
企業はこのような条件に該当する技術領域をコア技術として設定し傾注していくと同時に、コア技術を活用した事業創出を行っていく。具体的なコア技術設定の考え方の紹介は別の機会に譲るが、技術の要素分解、要素分解した技術評価、コアとなりうる技術領域の構築など泥臭い作業を要する。